2011年8月
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
30
31
     
当ブログ記事へのトラックバック、およびコメント(*コメントの受付は記事掲載より1週間単位で締め切らせていただきます)が反映されるのに、1〜2日程度、時間がかかる場合があります。

また、内容が不適切な場合は掲載されない場合もありますので、予めご了承ください。



RSS




2011/8/29

ペットのための防災
【アンケート実施期間】2011/7/5(水)〜8/2(火)
有効回答者数:1161名(女性782名/男性379名)


「ペット総研」では、ペットオーナーのみなさんにご協力いただき「ペットのための防災」に関するアンケートを当サイト上で実施いたしました。

★前回調査した「ペットのための防災」(2008年発表)の結果はこちら!

◆ 緊急避難時のペットフードは用意していますか?

何かしら用意をしていると回答したオーナーのなかでは、「数日分は用意している」がもっとも多い結果となりました。災害時を想定としているかは別として、普段からフードを多めに買い置きをしておくオーナーが多いと思われます。


◆ 緊急避難時のペット用の飲用水は用意していますか?

フードと違い、「用意していない」と回答した人が6割にのぼりました。震災時には水道が止まる可能性があるため、人用と併せて多少の備えをしておくと安心でしょう。


◆ そのほか、ペットのための防災グッズはなにか用意していますか?(※複数回答可)

2008年に同様の調査を行った際の結果と比べ、押しなべていずれの項目も増加傾向を示す結果となったものの、もっとも多い回答は「とくに用意していない」という結果となりました。


◆ 日ごろペットと一緒にいますか?

6割を超えるオーナーが毎日誰かしらペットを見ることができる状態にあるようです。ただ、いつ実際に震災が来るかわからないことを考えると、避難方法などの災害時の対応については、日ごろから家族全員で話し合っておくことが大切と思われます。


◆ 各自治体が指定する避難場所(※広域避難場所や一時避難所など、身を守るために待機する場所)や、収容避難場所(※短期間の避難生活を余儀なくされた場合に、一定期間の避難生活を行う施設)を知っていますか?

何かしら場所を把握している人は6割を越えましたが、「ペット同伴可」かどうかとなると、わずか1割にとどまる結果となりました。自治体側も、ペットの受け入れに対して明確な見解を示していない可能性も考えられますが、今回の震災での被災地の混乱を考えると、いざというときの前に確認しておくことが大切です。


◆ 災害時を想定して、ペットに関して何か対策は講じていますか?(※複数回答可)

この設問も、前回調査時に比べて多くの項目で増加傾向が見られましたが、なかでも前回の9%から18%と大きな伸びを見せたのは「ペット用の防災グッズをひとまとめにしている」でした。しかし同時に、「とくに対策していない」も32%から44%に増加しています。


◆ ペットの飼育環境において防災対策を何か講じていますか?(※複数回答可)

いずれも前回より10%以上増加した上位3回答(※「とくに対策していない」を除く)はペットに特化した項目ではありませんが、今回の震災をきっかけに家内の防災対策を講じた人が増えたことが影響していると思われます。


◆ 避難所でペットの受け入れを拒否された場合、預けられる人はいますか?

半数が「家族や親族」と回答しています。問題はそこまでの輸送手段ですが、日ごろ行き来する際に災害時を想定して移動してみることも大切でしょう。


◆ ペットの防災に関して不安なことがありましたら、自由にお書きください。※コメント抜粋

<避難生活・避難所についての不安>
・災害が起きた場合、ペットを家に残して避難するしかないので、それが不安。
・地震の後、怖かったのか体が震えて一日食事もトイレもできなくなってしまったので、もし避難する事になったら、避難先で環境が変わって生活ができるか心配。
・災害が起きた時、ペットが興奮して言うことを聞かなくなったりしないか心配。避難所はペット可と言われたが、動物が嫌いな人もいると思うので、いつもはおとなしいが、むやみに吠えて迷惑をかけないか不安。
・災害が起きた時、ペットを連れて行った時、周りがどう感じるか。また、どのように最低限配慮すべきか気になります。
・もし避難所生活になったときどこに預けたらいいか分からない。
・もし避難所に行かなくてはならない場合ペットの預け場所が有りません。田舎は遠いし兄弟、友達は近所に住んでいるので天災が起きれば立場は一緒になります。もし避難所がペット可だとしても犬嫌いの方もいるだろうし、私達にとっては大切な家族ですが理解して受け入れてくれる方の方がきっと少ないと思うので万が一の天災時のペットの対応が心配です。
・犬や猫の対応はまだあると思うのですが、鳥をみてくれる獣医や施設があまり無いところが心配です。
・大きい犬なので 他の方々に受け入れてもらえるか心配です。
・避難生活で病気やけがをした時、きちんと獣医に見てもらえるか。

<避難時の不安>
・災害に遭った時、ペットの身の安全を考える余裕があるか非常に不安である。
・人間すらパニックになるのに、動物たちが大人しく指示に従うのかどうかわかりません。
・持病があり、フードや薬や飲み物は、数週間分は常備しているが、持ち出せるかどうか不安。また、留守中に何か起きた場合、速やかに帰宅できるかどうかが不安。
・災害の時、自由に離した方が犬にはいい!と言う人が周りに何人かいて、私にはそれが無責任な気がして、悩んでいます。
・ペットも家族の一員なので、もし災害などがあった時、犬を手放してくださいと言われるのが嫌なので犬用の避難場所を作っていただきたいと思った。
・日中働いているため、昼間に何かあって家に帰れない場合、ペットを置いて避難しなくてはならないので心配。

<防災対策について>
・防災グッズは何を用意していいのか分からない。
・自宅は安全に気をつけていますが、働くパパママが帰宅難民になった場合、餌や水が1日2日自動で出てくるような物を買いたいと考えています。
・近くに預かってもらう所が無いのですが一応数人頼りになるブログ友を作っています
・もっと意識を高め、沢山の人が理解しやすいように、ペット防災について量販店などでもPRしてほしい。

<東日本大震災を経て>
・3/11の地震を茨城で体験しました。男の子の猫はパニックで動き回り、女の子の猫は固まってしまい動けずにいる。その時はすぐに見つけ出せたが、パニックで外に出てしまわないかとても不安。
・今回被災を経験して常に一緒にいましたが、本当に怖い思いをさせたと思いました。しばらくは毛が抜けたり鳴かなかったりとひどいストレスを感じたんだと思います。津波もあり、泣く泣く家に置いていった人もたくさんいました。共に生きていくというのは有事の際難しいと強く感じています。
・今回の東日本大震災での被災地の現状をみて、特に原発の問題で置き去りにせざるおえなかった動物たち、餓死していた猫たちなどの姿をネットで目の当りにし衝撃を受けた。正直今までは防災=ペットについてきちんと考える事がなかった自分。今真剣に対策しています,大切な家族ですから。

<行政に対して>
・行政としてペットの避難場所を設けてほしいし情報も流してほしい。
・今回の震災でもペット連れで避難ができずとてもお辛い思いをされている方々がたくさんいると聞いています。いざとなったときに政府はペットに対しては何もしてはいただけないのでしょうか?ぜひ知りたいです。
・自治体で震災時の受け入れ態勢の仕組みを作って欲しいです。



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 総評 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
前回同様の調査を行った2008年から3年、
その間に東日本大震災の発生を挟んで行われた今回の調査でしたが、
以前に比べ多少改善された面と、今後引き続き取り組んでいきたい問題点の
両方が浮き彫りとなった結果となりました。

「緊急避難時のペットフードやペット用防災グッズの準備」
「飼育環境内の防災対策」など、比較的日常生活のなかで実行しやすい対策や、
ペットに特化していないごく一般的な防災対策などは、
以前に比べると取り組んでいるオーナーが増えている印象を受けましたが、
「ペット用の水を準備」「ペット同伴可の避難所を確認する」など、
一歩踏み込んだ項目となると、
実行しているオーナーが依然少ないのが現状のようです。

一方、「ペットの防災に関する不安」の自由回答では、
やはり今回の震災によるペットの被災状況を目の当たりにした影響か、
以前の調査時は「考えたこともなかった」という意見が多く見られたのに対し、
今回はより具体的なコメントをしているオーナーが多いのが印象的です。

もっとも多かった内容はやはり「避難所へのペットの同伴」についてで、
受け入れ体制が不明確ななかでの混乱を心配する声が多く聞かれました。
また、今回の震災を実際に体験したオーナーからは、
地震によるペットの精神的ショックやパニックを経験した上で、
避難所生活が可能かを心配する意見のほか、
都心部を中心に大勢の帰宅困難者が発生したことを受け、
「留守番をさせているペットのもとへ無事帰れるかどうかが心配」など、
以前の調査時にはほとんど見られなかった新たな意見も多く見られました。

今回の震災によるペットの被災状況から、調査のなかで
多くのオーナーが心配したような避難所の受け入れ体制の問題のほかにも、
必要な物資や救護活動などの支援の手がすぐに届かない可能性があることや、
ペットとはぐれてしまった場合に再会するための手段が確立されていないこと、
家を失った際には仮設住宅にペット同伴で入居できるのかなど、
考えるべき問題が想像以上に多岐にわたることがわかりました。

多くのペットが命を失い、
飼い主や住まいをなくしてしまった今回の震災ですが、
そのなかから何が足りなくて、何が必要だったのかを考察し、
備えにつなげるための教訓とすることが今、
ペットオーナーに求められているのではないでしょうか。






ペットオフィス

Copyright(c) PETOFFICE,Inc All Rights Reserved.

フリーソフトで作るブログ