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2011/4/25

愛猫の病気と健康管理
【アンケート実施期間】2011/3/9(水)〜4/5(火)
有効回答者数:430名(女性284名/男性146名)


「ペット総研」では、愛犬の病気と健康管理に引き続き、猫オーナーのみなさんにご協力いただき「愛猫の病気と健康管理」に関するアンケートを実施しました。その調査結果をさっそく見ていきましょう。


★2010年発表「愛猫の病気と健康管理」はこちら!


◆アンケート対象の愛猫の猫種


◆アンケート対象の愛猫の年齢


◆アンケート対象の愛猫の性別


◆アンケート対象の愛猫の去勢・避妊について


◆アンケート対象の愛猫の飼育環境


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■■■ 動物病院編 ■■■

◆2010年に混合ワクチンを接種しましたか?

何かしら接種しているという回答を総合すると56%にのぼりましたが、単体の答えでは「受けさせていない」というオーナーがもっとも多い結果となりました。犬と違い、猫の場合は“予防接種を受ける”ということ自体にあまりなじみが薄い状況がうかがえます。なお、接種したワクチンの種類がわかっているオーナー171人中、「3種混合」と回答した人が約74%の126人ともっとも高い結果となりました。

◆混合ワクチンは毎年接種していますか?

「毎年接種」がもっとも多く約4割にのぼり、ついで「1度も接種していない」が続きました。2010年の混合ワクチン接種率についての結果にも言えることですが、完全室内飼育で愛猫が病気にかかりにくい飼育環境にあることも、この結果の背景にあるものと思われます。

◆動物病院を訪れる理由で、もっとも多いのは何ですか?

病気とケガの治療・検査を合わせると、半数を超える結果となりました。猫は動物病院が苦手というケースが多いため、必要以上には通院しないオーナーが多いのかもしれません。

◆どのくらいの頻度で動物病院を訪れますか?

「病気やケガをしたときに行く」がもっとも多く、次いで「1年に1回」「半年に1回」と続きました。

◆ペット保険に加入していますか?

「加入している」と答えたオーナーはわずか8%にとどまり、半数以上は加入を考えていないことがわかりました。全体的に通院頻度が低いことも、この結果に影響していると思われます。


◆昨年1年間の診療費は、合計でいくらぐらいですか?

飼育環境別に見た場合「完全室内飼い」が23999円と、全体平均を上まわったことが、興味深い点です。室内飼いの場合は猫の体調の変化に気づきやすいことが、要因のひとつと考えられます。個別に見ると、10万円を超える高額な医療負担をあげるオーナーが少なからず見られ、現在「慢性腎不全」「糖尿病」「ガン」などの疾病の治療にあたっているという回答が得られました。

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■■■ 健康状態編 ■■■

◆現在、愛猫は疾患を持っていますか?(複数回答可)
※グラフは疾患を持っていると回答した人のみのデータです。(N=79)
※疾患を持っていないと回答した人は308名。わからないと回答した人は43名。

回答者全体で見ると7割以上が「持っていない」と回答し、愛猫の健康状態を良好に保てている人が多いことがわかります。一方で上記のグラフのように、何かしらの疾病を持っている場合では、猫に多く見られる「泌尿器系疾患」をあげるオーナーがもっとも多く、次いで「皮膚疾患」「歯・口の疾患」と続きました。


◆愛猫の既往症はありますか?(複数回答可)
※グラフは既往症があると回答した人のみのデータです。(N=83)
※疾患を持っていないと回答した人は279名。わからないと回答した人は68名。

疾患の回答と同様、既往症を持つ猫のなかではやはり「泌尿器系疾患」がもっとも多く、具体的な疾病でみると「膀胱炎」「尿路結石」をあげる人が目立ちました。

◆愛猫の健康について、特に心配なことは何ですか?



室内飼いオーナーが多いためか、「泌尿器系疾患」を抑え「肥満」が1位となりました。個別の意見を見ると、運動不足による太りすぎを心配する人が多いなか、避妊出術が原因で太ったと回答する人も見られました。


◆愛猫の健康管理のために行っていることは何ですか?(複数回答可)

給与量・質といった「食事」に関連する項目を選択する人がやはり多かったほか、「爪切り」「ブラッシング」など、毎日のお手入れのなかに健康管理の意識を持つ人も多いようです。


◆愛猫の健康チェックで目安にしていることは何ですか?(複数回答可)

食欲低下などの「普段とは違う行動」と並び、「目やに・目の状態」をあげる人がとても多かったのが印象的です。文字通り“目を見ればわかる”という状態まで、日ごろから愛猫をよく観察しているオーナーが多いと推測できます。


◆その他、愛猫の健康に関する悩みや不安など、自由にお書きください。(以下、抜粋)
・7歳を過ぎそろそろシニアフードに変える頃とは思いつつも若いころと変わらない動きなので、いつから変えようか迷っています。(その他純血種/7歳/完全室内飼い)
・6匹います。相性の会わない子同士ストレスがありそうで心配です。(雑種/13歳/完全室内飼い)
・少し高い所へのジャンプができなくなって来たなど次第に老化現象がみられるようになってきた。(雑種/14歳/完全室内飼い)
・食事制限をしたいのですが、減らすと勝手に冷蔵庫を開けて食べ物を探すので困ってます。(アメリカン・ショートヘア/7歳/悪天候のとき以外は外飼い)
・多頭飼いで年齢も体格もそれぞれ違うので食事の与え方が難しいです。(雑種/9歳/完全室内飼い)
・野性的な猫で鳥やトカゲをつかまえてくる為何か悪いものをたべてないかとても心配です(T_T)(雑種/3歳/その他)
・処方食を食べてほしいが食べてくれない。年をとって食べ物の好き嫌いがすごくなった(雑種/14歳/完全室内飼い)
・家と外を行き来するので、猫エイズにならないか不安。他の猫とケンカをして、傷を負ってくることも多いので心配。(雑種/5歳/悪天候のとき以外は外飼い)
・一軒家から1Rに引っ越したため、運動量が足りないのではないかが心配です。キャットタワーはありますが、以前のように全力で長く走ったり出来なくなったため。(スコティッシュ・フォールド/3歳/完全室内飼い)
・今は元気なので特には心配ないです。ボスだったのに加齢とともに世代交代でいじめられないかちょっと気になるくらいです。(雑種/7歳/悪天候のとき以外は外飼い)
・たまに震えて何かにおびえてしまう。元気がある時とない時の差が激しい。心配です。(アビシニアン/3歳/完全室内飼い)
・悩みではないですが、とりあえず餌で中国産のものは絶対にあげないようにしています。(雑種/1歳/完全室内飼い)
・長毛種なのでこれからの季節、毛玉が心配。ブラッシングやシャンプーが嫌いなので対処が大変で困る。(ノルウェージャン・フォレスト・キャット/1歳未満/完全室内飼い)
・今は元気ですが 高齢な上に最近手術で切除した腫瘍が悪性だったので今後再発がないか、加齢による問題と合わせて不安です。(雑種/15歳以上/完全室内飼い)
・奥歯に歯石がついてきたので、除去できたらいいと思っています。嘔吐が月4回あるので、回数が多いのではと心配。(アメリカン・ショートヘア/4歳/完全室内飼い)


複数の猫への給餌の難しさや、猫同士の相性からくるストレスなどをあげる人が見られるのも、多頭飼いの傾向が強い猫オーナーの特徴のひとつといえます。また、野外でのケンカや伝染病への感染、危険物の摂取など、目の届かないところで愛猫にトラブルが起こることを心配するオーナーも多いようです。



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 総評 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

平常時はなるべく食事やデイリーケアのなかで愛猫の健康管理を行い、
自力での治療が困難な場合のみ通院するという傾向が色濃く見られた、
今回の調査結果でした。

最近では完全室内飼いが一般的な飼育環境になりつつあり、
外出時に他の猫とケンカをしてケガを負ったり
伝染病に感染するなどのリスクが減っていることも、
通院を最小限に抑えた健康管理を可能にしているといえるでしょう。

とはいえ、猫に多く見られる「泌尿器系疾患」などは慢性化しやすく、
疾病によっては治療費が非常に高額になることも考えられるため、
治療から予防への発想の転換が、結果として猫にとってもオーナーにとっても、
肉体的・精神的負担の軽減につながる可能性も大いに考えられます。

猫は環境の変化に弱いため極力ストレスをかけないことは大切ですが、
子猫のうちから定期的に動物病院に足を運ぶなど、
通院に慣らしておくことも、長期的な健康管理には不可欠といえるでしょう。

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