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コラムニスト
石原 壮一郎
(いしはら そういちろう)

1963年三重県生まれ。月刊誌の編集者を経て、93年に『大人養成講座』でデビュー。以来、大人モノの元祖&本家として、日本の大人シーンを牽引し続けている。雑誌・新聞・ウェブ・携帯サイトなどに多数の連載を持つ。ニッポン放送で毎週日曜日昼12時から放送の『鴻上尚史と里田まいのサンデー・オトナラボ』では、「オトナ力」を研究する教授としてレギュラー出演中。おもな著書は『大人力検定DX』(文藝春秋)、『大人のホメ力』(世界文化社)、『30女という病』(講談社)、『大人の合コン力検定』(ソフトバンククリエイティブ)、『ちょい大人力検定』(河出書房新社)など。ニンテンドーDS版『大人力検定』&『大人の女力検定』も大好評。最新刊は『L25女子力検定』(おシゴトのさじかげん編&恋愛のさじかげん編、メディアファクトリー)。幼少時には、イヌ、ネコ、うさぎ、ニワトリ、金魚、ヤドカリ、鈴虫を飼った経験もある。

公式ホームページ「大人マガジン」
http://www.otonaryoku.jp/
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2009年 8月

いろんな「ねこまんま」に挑戦!(その2)
2009/8/28
前回は赤福の話をしているうちに力尽きましたが、さて、続きです。

この3冊に載っているバラエティ豊かなねこまんまを作ってみようというチャレンジ。

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二杯目は、その名も『もう一杯 おとなのねこまんま』から、
下の写真の左側の「伊勢の赤福気分まんま」に挑戦しました。

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(右の「手こね寿司風まんま」もおいしそうです)

しかも、たまたま本物の赤福があったので、それをのせて「本物の赤福まんま」に!
こんな感じになりました。ジャン!

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(贅沢なような、そうでもないような……)


お味はというと……、赤福風のおはぎというか、
お餅とご飯が混ざり合って不思議なハーモニーを醸し出しているというか……。
いや、恐れ多くも赤福に文句をつけちゃいけません!
「今まで味わったことがない初めての味」であり、
「赤福の新たな可能性を発見した」ということは確実に言えるでしょう。

ま、そのまま食べるのとどっちがおいしいかというと……。


ひとつ目の「キャベせんコンビーフまんま」といい、
ふたつ目の「伊勢の赤福気分まんま」といい、おいしくないわけではないのですが、
やや変化球に走りすぎている気はしないではありません。


3冊目の『みんなのねこめし』からは、ド定番のねこめしをチョイスしてみましょう。
本の表紙にもなっていて、いちばん最初に載っている「みそ汁&卵ねこめし」に挑戦!

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(キャッチフレーズは「ねこめしのスタンダード!!」)


まずは、ダイコンと油揚げのみそ汁を作ります。

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(ダイコンがちょっと太めなのは気にしないでください)


茶碗にご飯を入れて、みそ汁をかけて、卵を割ります。
おっとっと、卵が横に流れてしまいました。
ご飯の真ん中をくぼませて、箸でそっと移動して、はい完成です!

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(もしかして、白身は入れなくてもよかったかも……)


箸で卵をつぶして、ちょっとかき回して、ワシワシワシ。
おお、ちゃんとおいしい! 
卵ご飯の濃厚なコクと、ぶっかけ飯の奥深い味わいが融合しています。

いや、食べながら一瞬「卵かみそ汁、どっちかでいいかも」とも思いましたが、
冒険を恐れていては進歩はありません。
あえて両方入れ食べることで、今までの自分の殻を打ち破るヒントが見つかるはずです。

そんなわけで3種類のニューウェーブなねこまんまを堪能。
順位は、あえてつけません(赤福に失礼だし……)。どれも、それぞれの個性を楽しめます。
よかったら、みなさんもお試しください。

「猫の気持ちを知る」という当初の目的が達せられたかどうかは、やや疑問ですけど、
白いご飯の懐の深さは十分に思い知らせていただきました。偉大なり、白メシ!

ああ、書いてたら、また別のねこまんまを作りたくなってきました。
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〈おまけ情報〉

ねこまんまについてもっと知りたい! ねこまんまへの愛を深めたい! 
という方は、このふたつのサイトがオススメです。

ねこまんまにこだわり、ねこまんまを徹底的に研究したサイト
「文化人類学的 ネコまんま研究室」 ⇒コチラ
東西比較から呼称、生体実験など感動的なまでに盛りだくさんです。

『汁かけめし快食學』などの著書があるライターの遠藤哲夫さんのサイト
「ザ大衆食」 ⇒コチラ
ねこまんまを含む「大衆食」や大衆食堂の魅力をとことん追及しています。

いろんな「ねこまんま」に挑戦!
2009/8/24
このところ「犬ネタ」が続いたので、今回は「猫ネタ」で行ってみましょう。

今年の春ごろから、巷では「ねこまんまブーム」が巻き起こっています。
最近の猫はねこまんまを食べませんが、その分、人間がせっせと食べ始めました。

きっかけは、1月に発売された『おとなのねこまんま』(泰文堂、1050円)
「かつぶし系」や「みそ汁系」といった基本から、かなり大胆な「ジャンク系」まで、
どれも「分量適当、のせるだけ!」のレシピが136種類も紹介されています。

大ヒットした『おとなのねこまんま』は、7月に第二弾が発売されました。
その名も『もう一杯 おとなのねこまんま』(泰文堂、1050円)
こちらは、47都道府県や世界各国の「ご当地ごはん」のエッセンスを取り入れて、
オリジナルなねこまんまにしてしまったレシピが123種類。

これだけブームになれば、ほかの出版社も手をこまねいているわけはありません。
6月に発売されたのが『みんなのねこめし』(春日出版)
こちらの本は、料理研究家の方が考案したレシピを中心に、
お手軽さや面白さより「おいしさ」を追求しているのが特徴です。

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(それぞれに激しく食欲をそそられます)


そんなわけで、より深く猫の気持ちを理解できるかもしれないという願いを込めつつ、
3冊の本に紹介されているレシピをひとつずつ選んで、食べてみることにしました。

まずは元祖の『おとなのねこまんま』。
本のポリシーである「適当精神」にのっとって、適当にめくったページにあったのが、
「缶づめ系」の中の「キャベせんコンビーまんま」でした。
その名のとおり、ご飯の上にキャベツのせん切りとコンビーフをのせたものです。

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(キャベツのせん切りのコツも教えてくれます)

さっそく制作開始!
キャベツの太さがバラバラなのは見逃してください。

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ジャーン! 完成です!
だいたい写真どおりにできて大成功! ……って、失敗のしようがありませんけど。

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このあとソースをかけて、ワシワシワシといただきました。
コンビーフの油っぽさとご飯とが、溶け合うというよりも激しく戦い合って、
どうにかしようとソースをたくさんかけたら、ソースの味しかしなくなりました……。
いや、これはこれで、豪快な一品だと思います。


続けざまに、2冊目の『もう一杯 おとなのねこまんま』にも挑戦!
やはりここは生まれ故郷に敬意を表して、三重県にちなんだレシピを作ってみましょう。

三重県モノとして紹介されているのは、このふたつ。

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ひとつは、伊勢志摩地方の漁師料理として有名な「手こね寿司」にちなんだ、
「手こね寿司風まんま」。かつおの刺身の代わりに、かつおのフレーク缶で作ります。

もうひとつが、伊勢、いや三重県を代表するお菓子である「赤福」にちなんだ、
「伊勢の赤福気分まんま」。ご飯の上にこしあんをのせて作ります。
なんと奇遇なことに、たまたま前日に、三重県の知り合いがやって来て、
本物の赤福をお土産にくれました。

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これはもう「伊勢の赤福気分まんま」を作るしかありません。
どうせなら、本物の赤福をのせてみることにしましょう!

さてさて、どんなお味になったか……!?

というところで、長くなってしまったので、今日はこのへんで。
「本物の赤福まんま」と、もう一冊の「みんなのねこめし」で作ったものについては、
近日中にお伝えいたします。お楽しみに!


〈おまけ情報〉

三重県生まれの私は、赤福に対しては並々ならぬ思い入れがあります。
一昨年の「表示偽装事件」で、明らかに必要以上の非難を受けたときは、
ラジオ番組で「赤福をいじめるな!」という論陣を張らせていただきました。

その様子は、この本に収録されているので、よかったらお読みください。

『コラムの花道−2007傑作選』(アスペクト) アマゾンでのご購入は ⇒コチラ

もちろん、赤福はそんな災難に負けるようなヤワな存在ではありません。
(食感はヤワですけど)
苦難を乗り越えて、今ではすっかり復活!
以前にも増して、広く深く親しまれています。

夏に地元に帰って何人かの同級生と飲みに行ったときに、赤福の話が出ましたが、
「今の赤福は、前に比べてやわらかくなっておいしい」という意見があったり、
「いや、俺は前の赤福のほうが好きだった。だから、買って帰るとわざわざ凍らせる」
というちょっとブラックな声もあったりしました。

飲みに行ってそんな話題が当たり前に出るところにも、
赤福が地元でいかに愛され、いかに身近な存在であるかを感じていただけるかと存じます。

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(ああ、この神々しい輝き……)

すいません。赤福の話になると長くなるので、このへんで。
本当は、赤福が社運をかけて作って伊勢を救った「おかげ横丁」の素晴らしさや、
この季節にぜひ味わいたい「赤福氷」についても語りたいところですが……。

さらに詳しい赤福情報を知りたい方は、赤福のホームページをどうぞ ⇒コチラ

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映画公開記念! 「忠犬ハチ公」検定!
2009/8/17
こんにちは。暑いですがお変わりありませんか。

犬の世界における最大のスターと言えば、そう、ハチ公です。
ご存知のとおり、とうとうハリウッドにも進出!
リチャード・ギア主演の『HACHI 約束の犬』が、8月8日から大ヒット公開中です。
CMで流れているギアの「ハッツィ〜」というセリフのモノマネが、
一部で流行っているとかいないとか。


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(隣りの「ボルト」と力をあわせて、犬パワーを見せ付けています)


そんなわけで、『HACHI 約束の犬』の公開と勝手に連動して、
〈「忠犬ハチ公」検定〉を作ってみました。
ハチ月でもあることだし、ぜひやってみてください。


問1 ハチの主人の上野英三郎氏は東京大学の教授だったが、その専門分野は?

1.獣医学  2.農業土木工学  3.経済学

問2 毎年、慰霊祭が行なわれる「忠犬ハチ公の日」は、何月何日?

1.4月8日  2.8月5日  3.11月10日

問3 ハチ公が生まれた秋田県大館市にもハチ公の銅像がある。
   渋谷のハチ公と大館のハチ公、いちばん違うのは?


1.ポーズ  2.大きさ  3.耳の形

問4 ハチ公は死後、剥製にされたが、それを所有しているのはどこ?

1.東京大学  2.国立科学博物館  3.上野博士の子孫

問5 毎日、渋谷駅で主人の帰りを待つハチが有名になったのは、
「いとしや老犬物語」というタイトルで載った新聞の投書がきっかけでした。
その後、新聞やラジオで次々に取り上げられ、ハチは全国的に有名になります。
初代の銅像は1934(昭和9)年に除幕式が行なわれ、ハチ自身も出席しています。
尋常小学校の修身の教科書にも取り上げられましたが、そのときのタイトルは?


1.「恩ヲ忘レルナ」  2.「オ目当テは焼鳥」  3.「悲シキ待チボウケ」


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(絵本になったハチ公。絵・いもとようこ、講談社刊)

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(中身はこんな感じ。せ、先生! 階段で振り向くと危ないです!)


はい、では答えあわせです。
当たったら「ワンワン!」、はずれたときは「クィ〜ン」と泣きまねをすると、
よりいっそうお楽しみいただけるかと存じます。

問1の正解は2。
ハチの飼い主だった上野英三郎(うえの・ひでさぶろう)博士は、
東京帝国大学農学部教授で、日本の農業土木・農業工学の創始者と言われている存在。
今も、その分野で功績があった人に贈られる「上野賞」に名前を残しています。

「上野賞」を主催している社団法人日本農業農村工学会のHPは ⇒コチラ
「ハチ公物語」のコーナーには、当時の渋谷駅の様子やハチの姿を伝える写真や、
上野博士の偉大さを伝える記述がふんだんに掲載されています。

問2の正解は1。
忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会が制定しました。
ハチが渋谷駅付近で死亡したのは1935(昭和10年)3月8日。
1936(昭和11)年から、ハチの命日の1ヵ月後に当たるこの日に慰霊祭が行われています。
8月5日は、いちおう語呂合わせ的には「ハチコー」ですが、まったく関係ありません。
11月10日はハチの誕生日。1923(大正12)年生まれで、享年は満年齢で11歳でした。

問3の正解は3。
秋田県大館市のJR大館駅前にもハチ公の銅像があります。
じっと座って主人を待つポーズも、大きさも似たようなものですが、
大きく違うのは耳の形。ハチは晩年、ほかの犬に噛まれて左耳が垂れていました。
渋谷の銅像は晩年の姿に合わせて左耳が垂れていますが、
大館のほうは、若いころの姿を再現して両耳とも立っています。

問4の正解は2。
東京・上野の国立科学博物館に行くと、ハチの剥製に会えます。
剥製は銅像のように座っているポーズではなく、4本の足でしっかり立っています。
ハチの隣りには『南極物語』で有名な「カラフト犬 ジロ」もいます。
ちなみに、お墓は青山墓地にあって、飼い主の上野博士とともに眠っています。

問5の正解は1。
夕方になると渋谷駅に現われるハチは、有名になるまでは、
けっこう邪険に扱われていました。新聞の投書をきっかけに有名になってからは、
みんなから可愛がられるようになり、敬意を込めた「ハチ公」の呼び名が定着します。
当時は、軍国主義の世の中で「主人に忠義を尽くす」という物語が好まれ、
やたらとハチにスポットが当たったり、もてはやされたりした一面はあります。
「忠君愛国」を教える一環として、尋常小学校の修身の教科書にも登場。
そのときのタイトルは「恩ヲ忘レルナ」でした。
ただ、ハチが毎日渋谷駅に現われたのは、主人を待っていたというより、
実は駅前の屋台のお客さんがくれる焼き鳥が目当てだったという説もあります。


おつかれさまでした。ハチ公に対する愛や尊敬の念が増したでしょうか。
はなはだ勝手ながらというか例によってというか、
正解の数ごとに、こんな称号を与えさせていただきます。

全問正解 −「ハチ公」キング
3〜4問 −「ハチ公」マスター
0〜2問 −「ハチ公」見習い



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(講談社では“ハチ公フェア”を開催中です)


しかし、あらためて考えてみると、待っても待っても主人は帰ってこなかったハチが、
今、渋谷の駅前で待ち合わせの名所になっているというのは、味わい深い話ですね。
たとえすっぽかされても、「ハチに比べたら、この程度の待ちぼうけなんて」と思えば、
自分を慰めることができそうです。……なるほど、そういう狙いもあるのかも!?

ではでは、暑さに負けず、さらに勢いよくペットを可愛がりましょう!
ハチのように、恩を身体と心に刻み込んでくれるに違いありません。


〈おまけ情報〉

ハチのエピソードを元にした映画は、日本にもあります。
その名も『ハチ公物語』。1987(昭和62)年の公開で、監督は新藤兼人。

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(DVDは松竹ホームビデオから発売中)

『HACHI 約束の犬』同様、思いっきり泣ける内容で、
上野博士夫妻を演じたのは、仲代達矢さんと八千草薫さん。

実は私、20数年前に、この映画の撮影現場にお邪魔したことがあります。
雑誌のインタビューのために、女中さん役だった片桐はいりさんを訪ねました。
松竹の大船撮影所に昭和初期の民家が再現されていて、
八千草さんやハチ役の犬も、遠くからお見かけしました。
まだ20代前半だった頃の話です……。ああ、月日が経つのは早いですね。
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