さてさて、狛犬特集、第二弾!
それにしても、いやあ、困りました。
軽い気持ちで「狛犬も犬だから、このブログのネタにいいかも」と思って、
ネタを集めたり、あれこれ調べたりし始めたのはいいんですけど、
あまりにも複雑で、どっからどう切り込んでいけばいいのやら……という感じです。
呼吸を整えるために、まずは狛犬の写真を一枚。
これも、目黒不動尊にあるものです。
よそ見してますけど、そのスキに
股間に注目してみてください。
ああ、こ、これは……。間違いなく
オスの狛犬ですね。
さて、気分がホノボノしたところで、本題に入ります。
あれこれ複雑で奥が深い狛犬の世界ですが、
これだけは押さえておきたい3つの基礎知識をご紹介したいと思います。
その1 高麗から伝来したことから「コマ犬」と呼ばれる
狛犬の故郷は、昔々のインドやペルシャ。
仏像の両脇に魔除けとして獅子の像を置いたのが始まりです。
それが朝鮮半島(高麗)を経由して、たぶん奈良時代とかそのぐらいに、
仏教といっしょに伝来します。パッと見、日本の犬とは明らかに違うので、
「高麗の犬」と呼ばれるようになり、やがて「狛犬」になっていきます。
そりゃまあ、もともと獅子がモデルですから、犬と形が違うのは当たり前です。
ただ、神社やらお寺やら、あちこちで作られるうちに、
だんだん犬っぽくなっていったとか。
お正月の「獅子舞」も、元はと言えば、獅子っぽい「高麗犬」から生まれました。
こっちは、勇ましい姿のほうが似合うからか、より獅子っぽくなってきたようです。
神社やお寺における狛犬の役割は、インドやペルシャの頃と同じ魔除けですが、
その役割から
「拒魔犬」と呼ばれるようになったという説もあります。
また、獅子、つまりライオンのことを「狛犬」と呼ぶという説もあります。
その2 狛犬は寺社ごとにひと組とは限らない
ま、こうやってすでに、目黒不動尊の狛犬をいくつも紹介しているので、
今さら何を言っているのかという感じですが、基本的には何組あってもかまわないとか。
目黒不動尊は、やたらたくさんいるなあと思ったら、あとで調べたところ、
草津の立木神社と並んで、
日本最多の9対がいるそうです。
その気になれば、
神社に狛犬を奉納してもかまいません。
台座などをよく見ると、設置の趣旨が彫られているケースがあります。
なかには、個人の長寿や厄除けを願って奉納されることも。
ま、いきなり飛込みでは無理でしょうけど、生まれた土地の神社などに、
何かを記念したり願ったりして
狛犬を奉納してみるのはどうでしょうか。
時代によって大胆に変貌してきたわけなので、犬にこだわる必要はありません。
「狛猫」や「狛象」など、好きな動物で作ってみるのもオツなもの。
ただ、どう考えても安いものではないのがネックですが……。
もし宝くじが当たったら、そういう使いみちもあるってことで……。
(これも目黒不動尊。とっても軽快なポーズの狛犬です)
その3 「阿吽」はなにを意味しているか?
昨日もちょっと触れた「阿吽」。
多くの狛犬は、口を開けた「阿形(あぎょう)」と閉じた「吽形(うんぎょう)」がコンビを組んでいます。
ひじょうに息がピッタリなことを「阿吽の呼吸」や「阿吽の仲」と言いますが、
いつも同じ場所で顔を付き合わせている狛犬は、
まさにそういう関係と言えるでしょう。
「阿吽」の「阿」は、口を開いて最初に発する音で、すべての源を表わします。
いっぽうの「吽」は、口を閉じて出す最後の音で、すべての終わりを表わします。
また、「阿」は呼気、「吽」は吸気でもあり、
「万物の起源」と「一切の帰着」の象徴という意味もあります。
難しくていまいちよくわかりませんけど、どうやら狛犬の阿吽コンビは、
2匹で宇宙のすべてを表現しているという見方もできるようです。
彼女と神社に行ったときは、それぞれ別の狛犬に寄り添って、「あ」「うん」と発してみましょう。
息がピッタリ合って心が通じた気持ちになれると同時に、
宇宙のすべてを支配したような気持ちにすらなれるかも。
ただ、寄り添うのはいいですが、より深く狛犬と一体になりたいからといって、
背中にまたがるのはやめましょう。
唐突ですが、これは、向田邦子の永遠の名作『あ・うん』(新潮文庫、620円)。
男同士の深い友情を描いています。
http://www.shinchosha.co.jp/book/129412/(新潮社のHP)
ではでは、また明日〜♪ ワンワン!