秋も日に日に深まり、いよいよ
紅葉シーズンがやってまいりました。
関東近郊の紅葉の名所と言えば、まずあげられるのは
栃木県・日光の「いろは坂」です。
いろは坂を上りきった中禅寺湖付近は、まさに今が見ごろ。
いろは坂の周辺の見ごろは、来週ぐらい。
日光市内から近い霧降の滝の見ごろは、月末から来月頭だそうです。
日光方面に紅葉狩りに出かけたら、ぜひ立ち寄りたいのが、
世界文化遺産にも登録されている日光東照宮です。
そして、日光東照宮に立ち寄ったら、ペット好きとしてはあれだけは見逃せません。
そう、左甚五郎の作とされる、↓
この「眠り猫(ねむりねこ)」です! ちなみに国宝です!
「眠り猫」の魅力をより深く堪能するために、猫好きの方も犬好きの方も、
次の3つの基礎知識を押さえておきましょう。
その1 なぜそこにネコの彫刻が作られたのか、由来は諸説ある
徳川家康の墓に行く手前にあるので、
「ネズミ1匹通さない」という意味が込められているという説。
ノンキそうに眠っていて裏側には竹薮で遊ぶ雀が彫られているので、
家康が作った
平和な時代を象徴しているという説(雀の写真はありません。すいません)。
禅問答の「牡丹花下眠猫児(ぼたんかかすいびょうじ)」を表わしているという説。
そのどれもが後世の人のこじつけで、とくに意味はないという説。
……などなど。
「平和な時代の象徴」という説が有力ですが、お好みでお選びください。
(ちょっと引いて見ると、↓こんな感じ。イメージより小さいです)
その2 モデルになった猫はたぶん「ジャパニーズ・ボブテイル」
「眠り猫」のモデル(?)になっている猫は、そのルックスから、
日本の猫の代表と言ってもいい「ジャパニーズ・ボブテイル」と推察されます。
→ペット大好き!猫図鑑(ジャパニーズ・ボブテイル)はこちら
その名の通りボブテイル(短くて丸まった尻尾)が特徴。
日本では珍しくありませんが、欧米ではその手の尻尾の猫が少なく、人気を呼んでいます。
「眠り猫」を見ているときに近くに欧米人っぽい観光客がいたら、
指を差して
「ザッツ、ジャパニーズ・ボブテイル」と教えてあげましょう。
その3 作者とされる左甚五郎には「実在しなかった説」もある
「眠り猫」の作者とされ、江戸時代初期に活躍した彫刻職人の左甚五郎。
名人と称えられ、全国各地に「左甚五郎・作」とされる作品が残っています。
もともとは「飛騨の甚五郎」で、それがなまって「左甚五郎」になったという説や、
左利きだったために「左」を名乗ったという説などがあります。
いつ生まれたのかなど謎が多い人物で、いろんな逸話は後世に作られたもので、
本当はそんな人は実在しなかったという説も根強くあります。

(ま、いちおう、こう書いてはありますが……)
ただし、たくさんの観光客が「眠り猫」を見ている前で、
「左甚五郎って、本当は実在しなかった可能性もあるんだよね」
などと得意げに話すのは、みなさんの夢を壊すあまりに大人げない所業。
心の中で呟いて、こっそり「眠り猫」を深く理解した気になりましょう。
もちろん、実在したという説も根強くあります。
もし、この記事を読んで「よし、日光に行くか!」という方がいらっしゃったら、
くれぐれも「眠り猫」によろしく伝えておいてください。
これこれ、こういうブログで、あなたのことが紹介されてましたよ、と。
ま、寝ているから聞いてもらえないかもしれませんけど。
次回は
「見ざる・言わざる・聞かざる」にスポットを当ててみたいと思います。
お楽しみに!

(おまけってことで、陽明門の写真です)