さてさて、前回に引き続いて
日光東照宮特集第2弾。いろは坂や霧降の滝の紅葉は、まだまだ見ごろのようです。
美しい景色を
見て、家族や友だちと楽しく
語り合い、自然の音に
耳を澄ましましょう。で、そのあとは一転して
「見ざる・言わざる・聞かざる」を鑑賞する――。
人生の幅広さのようなものを満喫できる充実した旅になることでしょう。
「見ざる・言わざる・聞かざる」のポーズをしている三匹の猿、
正式には「三猿(さんざる、さんえん)」と呼ばれる彫刻は、
東照宮の神厩舎にあります。いわゆる馬小屋で、中には神馬がいます。
昔から猿は馬を病気から守ると言われてきたため、猿の彫刻があるのだとか。
「三猿」は、単独であるわけではありません。シリーズで彫られている8つの彫刻のうちのひとつです。
母子の猿からはじまって、だんだん成長していき、妊娠した猿までの8つで、
猿の一生を描きながら、人間の生き方を示していると言われています。
母子の猿に続いて2つめが「三猿」。子どものころの姿を表わしています。
子どものころは、
悪いことを「見ざる・言わざる・聞かざる」で育つべし、という教えが込められているとか。

そのほかの猿も、いくつかご紹介しましょう。
まずは、上を見上げている猿。「青雲の志」を表現していると言われています。

お次は、物思いにふけっている猿。たぶん恋の悩みではないかと言われています。

続いては、結婚した猿。手を取り合って荒波を乗り越えようとしているのでしょうか。

もちろん、お土産でも絵馬でも、三猿は大人気。
あれ? 猿のときも「絵馬」でいいんでしょうか……。

「見ざる・言わざる・聞かざる」は、あまりにも語呂がいいので、
日本独自のものと思われがちですが、実はそうではありません。古代エジプトにも見られ、日本にはシルクロード経由で中国から伝わったとか。
インドのマハトマ・ガンディーも、常に三猿の像を身につけていて、
「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と説いたといわれています。
大人の社会をたくましく無難に、そして華麗に生き抜くためには、
「見ざる・言わざる・聞かざる」の心がけは、とっても大切。もちろん、事なかれ主義をオススメしたいわけではありません。
他人が見られたくないと思っている部分を無理やり見て喜んだり、
愚痴や悪口を言ってわざわざ自分の中の不愉快な気持ちをふくらませたり、
誰かが無責任に伝えてきた自分の悪評を気にしたり、といったことに対しては、
大人の「見ざる・言わざる・聞かざる」力を発揮しましょう。
ちなみに、↑これを買ってきました。キーホルダーとおみくじです。
カバンなどに付けて、常に「三猿」の教えを忘れないようにしたいと思います。
おみくじは、大吉でした。わーい!
ではでは、今回はこのへんでサルことにします。
またお会いしましょう! ウッキー!!
