ジメジメした日が続きますが、みなさんもペットもお変わりありませんか。
こんな時期は、ペットのありがたさをいっそう感じてらっしゃることと存じます。
今回は、ペットとの関係を考えさせてくれるマンガをご紹介しましょう。
村上かつら『ラッキー』(小学館)です。

主人公のユウタは小学5年生の男の子。
お母さんは小さい頃に死んでしまって、お父さんとふたりで暮らしています。
ある日、押入れの奥で古いタイプの「犬ロボ」を発見。名前はラッキー。
それは自分が生まれる前にお母さんが飼っていたもので、
お母さんの思い出がいっぱい詰まっていました。
ラッキーは、目に映る5文字で、自分の気持ちを表現します。
ユウタが見つけて、最初に表示されたのは「おめでとう」の5文字。それは、ユウタがお腹に宿ったことを知ったラッキーが、
ユウタのお母さんとかわした最後の言葉でした。
犬ロボは赤ちゃんと相性が悪いので、仕方なく眠らされたのです。

(↑「ラッキー」より)
そんな設定で、ユウタとラッキーの生活が始まります。
ラッキーとの関係や、ラッキーの向こうに浮かび上がるお母さんの姿から、
ユウタはいろんなことを学んで、成長していきます。しかし、ラッキーのバッテリーには、だんだん限界が近づいてきました……。
ペットは飼い主に何を与えてくれているのか、どういう存在なのか、
そんなことをじっくり考えさせてくれます。そして、あらためて、
ペットに対する感謝の気持ちを抱かずにはいられないでしょう。

もうひとつ、ぜんぜん別のテイストで、ぜんぜん別の視点から、
ペットとの関係を考えさせてくれるマンガをご紹介します。
原作・山田タロウ、漫画・若林健次『うちのネコが訴えられました!?』(角川書店)です。

実際の裁判をもとにした大人気ブログのマンガ化。
ある日、唐突に「おたくのネコがクルマにキズをつけた」と訴えられてしまいます。
しかし、山田氏にとっては、それはまったくの言いがかり。
そもそも原告が「おたくのネコ」と言っているネコは、山田氏の飼い猫ではありません。かなり“個性的”な原告に振り回されつつ、荒唐無稽な裁判が始まります。
裁判というものの面倒臭さや理不尽さを笑いながら知ることができると同時に、
こちらはこちらで、人間と動物の関係を考えさせてくれます。
社会の中で、いろんな人たちが動物も含めて暮らしていく上で何が大切なのか。
裁判騒動を通じて
原作者がたどりついた“悟り”も、とっても深遠です。
雨の休日にでも、よかったら合わせてお読みください。
